医療系専門職から大学教員への道

医療系専門職から大学教員になることになった者です。これまで行ってきたこと、これから起こることを備忘録的に書いてみます。

機能性ディスペプシアと逆流性食道炎

そういえば、胃カメラの後、病院から報告書をもらった。

 

そこには、

①機能性ディスペプシ

逆流性食道炎疑い

と記載があった。

 

・・・機能性ディスペプシア?

何か某コーラで有名な会社を思い出させる名前。。。としか思わず病態が想像できず。

 

そういえば、この前担当した患者さんもこの診断名がついていたな。

と、言うことで、機能性ディスペプシアについて少し整理しておこう。

 

機能性ディスペプシア(FD)ガイド|患者さんとご家族のためのガイド|日本消化器病学会ガイドライン

 

機能性ディスペプシア Functional Dyspepsia

「症状の原因となる明らかな異常がないのに、慢性的にみぞおちの痛み(心窩部痛)や胃もたれなどのディスペプシア症状を呈する病気」

 

とのこと。

特に重要な要因は以下の4点。

1.胃・十二指腸運動が障害された場合
2.胃・十二指腸の知覚過敏が生じている場合
3.心理的要因(とくに不安や虐待歴)がある場合
4.胃酸が原因となる場合

 

んー、どうなんだろう。

内視鏡で胃〜十二指腸にかけて以上所見はなかったものの嘔気や嘔吐してしまう症状からそのような診断がついたのかも。

 

一方の逆流性食道炎は、正式名称は胃食道逆流症というよう。

胃食道逆流症(GERD)ガイド|患者さんとご家族のためのガイド|日本消化器病学会ガイドライン

 

やはり下部食道括約筋が弛緩することで起こる様子。

腹圧がかかること(早食い、脂肪の多い食事、肥満、便秘等)により下部食道括約筋が緩んでしまい、胃に入った食物が逆流しやすくなるよう。なので、これらが起こらないような生活習慣にすることが良いのだな。

また、消化器関連の学会が示したガイドライン上では、自己で行える治療法は特に書いてなかったけど、横隔膜を鍛えることは改善につながるのかもとは思った。けど、腹圧をかけずに横隔膜を鍛えるのは難しいか?

 

これらに気をつけることで、食後の嘔気や嘔吐が少なくなると良いが。